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訪問看護 看護職員

人生という物語を彩るために
ツクイ・グレイスケア青山
看護職員
五十嵐 美南(2019年入社)
理想の看護を目指して介護業界へ

看護師として大学病院・総合病院・地域病院合わせて10年間の臨床勤務をしていました。更にまだ私が看護学生から看護師1年目の時期に、母親の乳癌が発覚していたので、疾患を抱えながら在宅生活を、家族として体験もしていました。そのためか、病院内での患者様からの訴えは、どこか取り繕っていて、表面的な印象を受けることがありました。訪問看護師として働いて分かったことですが、病院でできることと、在宅でできることは、重なる役割と全く異なる役割とがあります。患者様がどのような暮らしをしてきたか、その人の人生の物語が見えないままで看護することに、「患者様に寄り添えていないんじゃないか」という不安が大きかったと今では思っています。そこで私は病院と患者様の橋渡しのようなケアをしたいと考え、4年前在宅医療に進むことを決めました。ツクイは全国に事業所や施設があるので、以前から知ってはいましたが、訪問看護のイメージはありませんでした。ツクイが都内に訪問看護を初出店するタイミングで、部長からお話を伺い、ツクイには看護師がより良く働ける環境を作ることができること、その環境があるからお客様により良いサービスを提供できると感じたので、入社を決めました。
人生の物語の最期に私たちができること

血液内科病棟で22歳の大学生の患者様の看取りに関わらせていただいた時のお話です。血液内科の特徴として、多くの患者様が長期入院、再発による入退院を繰り返すことが多いです。そのため患者様との関係性を築きやすかったという点では、訪問看護に似ていた部分も多くあったと思います。その患者様は、ご自身で≪トイレに行く≫という矜持を持ち、亡くなる4時間前まで、個室のトイレにベッドを横付けして行っていました。その男性の「意思」が、ご家族はもちろんのこと、病棟の看護師たちにも伝わり、その意思を尊重できるよう看護師間でカンファレンスをするほどでした。それもあり、病院にしては珍しいほど、穏やかな看取りの時間を一緒に過ごすことができたと思います。病院の看取りの中で、このような穏やかな最期を見たのは初めてだったので、人の死というもの——人を看取るというのはどういうことなのかを深く考えるきっかけになったと思います。私たち看護師の仕事は、ありがたいことに生まれてから死ぬまでの人生の物語の最期に参加します。ご本人・ご家族・まわりの人、それぞれの物語に彩りを添えられるか。家族にはなれないけれど、家族じゃなく、専門職だから伝えらえることもあります。とは言いつつ、私たちは毎回お客様の生き様を垣間見ることで、何かを貰っていることも多いです。その方の人生の物語に彩りを添えられるよう、日頃の生活からお客様のお話に耳を傾け、何を大切にしてきたのか、その方の人生を知ろうとすることが大切であると日々思っています。そうすることでその方の物語の登場人物を知ったり、繋いだり、必要があればお手伝いをしたり、その方の物語を更に引き出せるような看護を提供できるよう事業所のスタッフと頑張っています!
福祉業界との連携も充実した事業所

青山事業所には同じ建物内にサービス付き高齢者向け住宅があり、自転車で10分圏内にデイサービスもあります。看護師3名、リハビリスタッフ4名、ケアマネジャー1名、訪問介護師4名の比較的大きな所帯です。職種の違うメンバーが多いので、幅広い視点での情報が得られて、新しい考え方や視点に刺激を受けられるのが特長です。平均年齢35歳と若いスタッフが多いこともあってか、フットワークが軽く、和気あいあいとしています。
ある一日の流れ
朝礼
申し送り 情報交換
訪問(2~3件)
カンファレンスやデスカンファレンスの実施
必要時、連携先への訪問や電話・FAX、お客様への資料の作成など
休憩
訪問(2~3件)
記録・退勤
電子カルテに記録を入力し退勤