入社の理由。ツクイってどんな会社?
- 大学時代、知的障がい者向けのグループホームでアルバイトをしていました。その経験がきっかけでツクイに入社しました。初めは訪問入浴がどういう仕事なのか想像もできていませんでしたが、現場で機材の運び方や入浴方法を先輩方から教わり、今年の7月に独り立ちすることができました。
- 実は、ツクイも訪問入浴からスタートしている企業です。私も訪問入浴のオペレーターを約7年間務めていました。身体が大きいので、“ふかふかの腕枕だね”ってよく言われていました(笑) オペレーターは身体が大きい方が、お客様が安心できるんです。
- 私もよく「安心するね」と言われています(笑)
- 訪問入浴は3人のチームで1人のお客様を対応する手厚い介護と言えますよね。お風呂に入れないのは、お客様にとって困ることなので、仕事をしていて「ありがとう」って言っていただきやすいサービスだと感じます。
- 大学時代、「自分がどのように社会の役に立てるか」ということを考えました。サークル活動でも、障がいのある子どもたちと接する機会があって、そんな時にツクイと出会い、訪問介護は障がいのある方にも、高齢者の方にもサービスを提供できることを知り、入社を決意しました。
- まず、訪問介護を志したことがすごいですね。
- 自分一人で訪問するので、本当に自分次第。すごく責任を感じます。ですが、そこが大きな魅力だなとも思っています。どうしたらよりお客様のためになるのか、いつも反省して次のケアに活かそうと試行錯誤しています。
- 私はおじいちゃん、おばあちゃん子でした。祖父母が亡くなった時、生きている間にもっとしてあげられることや、役に立てることがあったのではないかと考えツクイに入社しました。先輩スタッフのみなさんがとても優しく、所長はアグレッシブな方で、いつでも相談できる職場環境です。
新卒採用のコンセプトは、「BE A LIFE CREATOR」。
介護の仕事はどんなところがクリエイティブな仕事?
- 介護職は常に考えることが必要です。例えば、食事介助の際、ただお客様の口元へスプーンを運ぶのではなく、どの角度から口に運んだら食べやすいのか、この方は右、左、真ん中、どの方向が良いのかなど、常にお客様の気持ちや状態、行動を考え、最適なやり方を選ぶようにしています。
- 3人で1チームの訪問入浴では、チームで連携し、呼吸を合わせる必要があるため、自分のやり方にこだわらない柔軟な発想が求められます。加えて、お客様の状態は日によって違うので、セオリー通りにいかないこともしばしば。そういう意味で、クリエイティブな仕事だなと毎日感じています。
- そうですね、介護はチームプレーが求められる仕事で、お客様の体調やご家族との関わり方など、変化する状況にその都度対応しなければなりません。クリエイターという言葉は、これまで介護の世界ではあまり出てこないキーワードでしたが、最近では、創造して進化しなければならないサービス業の最たるものですよね。これからは、堂々と「介護はクリエイティブだ!」と叫びましょう(笑)
介護の未来を考える。介護はこれからどうなっていくだろう?
- 水野さんは自分が80歳の時、どんな介護サービスを受けたいですか?
- 私は自宅での介護を望むと思います。施設には入りたくないというのが正直な気持ちです。
- では、その施設にいらっしゃる館山さんはどうですか。
- 認知症が進んでしまった方が、ご家族の勧めで入居が決まることがあります。最初のうちは、お客様が「どうして私はここに連れて来られてしまったのだろう」とおっしゃいますが、私たちと関わる時間が増えていくうちに、「私、ここに来て良かったわ」と変化します。私たちの関わり方次第では、最初は嫌だなと思われていたとしても、お客様の今後の人生をより良いものに変えていくことができるのではないかと思います。
- 最期まで自宅で暮らしたいという方が圧倒的に多い。しかし、そうできない人も必ずいらっしゃいます。ご自分の意思とは異なる理由で、選択しなければならない環境であるとか、ご家族の理由であるとか。そうなった時にせっかく施設に来られて、「ここに来てよかった」と思えるか、あるいは「こんなところに来たくなかった」と思い続けるかでは、その方の人生の締めくくりが全く違ってきますよね。
一方で、ツクイとしては最期までご自宅での暮らしを続けられない方にも、私たちはどうサービスを提供するべきかを考えなくてはなりません。
「認知症の方でも自由に出歩ける環境って、どうやってつくれるのだろう」とか、今は全てをクリアできなくても、その大きな目標に向かって一つひとつ課題を解決し、今はないものを創造していく。そのためには、みなさんがお客様のご要望をたくさん受け止めて、意見を伝えてもらうことも大切です。 - この仕事に就くまでは、高齢者の方とどんな話をしていいかわかりませんでした。例えば、お客様の昔好きだった曲を知らないと、上手くコミュニケーションがとれないかもしれないと思っていたのですが、それは思い込みでした。今流行っていることや、好きなものについてお話しすると、興味深く聞いてくださいます。新しいものと懐かしいものを融合させて、新しいレクリエーションをつくっていきたいと思っています。
- 寿まほくらぶという取り組みをデイサービスで始めています。スマートフォンをお客様に配り、慣れてもらおうというものです。音楽をダウンロードしたり、宅配を頼んだり。これからも次々と新たな取り組みを進めていくので、みなさんのアイデアはいつでも募集しています。
若手社員から社長への質問
- 社長の入社当時と比べて、さまざまなことが変わってきたと思いますが、今でも変わらないと感じることはありますか?
- 介護への想いです。私たちが現場で仕事をしていた時、よく「困った時のツクイさん」とケアマネジャーなどから言われていました。それは変えてはいけないことだと思います。「やれません」と言うのは簡単ですよね。でもそれはクリエイティブではない、常にお客様の方を向いて進化する企業であってほしいと思います。
- 社長は、緊張することってありますか?
- 自分がやり慣れていないことは緊張しますよ。でも残念ながら、あまり人に伝わらない(笑)。いまだに緊張することはありますが、その時間は必ず終わるので楽しむようにしています。
ツクイの描く未来はどんな世界?
「人生100年時代、ツクイの挑戦も100年」。創業者が起業してからツクイグループとして50年が過ぎ、次の50年はとても重要です。「お客様とツクイの100年に向けて、挑戦を続けることが使命」というツクイの社長としてのメッセージです。
「100年時代に寄り添う介護」。長寿の時代、ますますお客様主体の寄り添う介護を進めていきたいという想いを込めました。色は生命、健康、安らぎとのキーワードで緑を選びました。
「お客様と私たちが輝く未来」。サービスをご提供する私たちが輝くことで、お客様も更に輝けるのではないでしょうか。色はツクイの緑です。
「笑顔が絶えない」。笑顔は、人から人へ広がっていくものだと思います。お客様もスタッフも、常に笑顔でいてほしいという想いを込めました。色は私の好きな青空です。