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キャリアパス事例:スペシャリストコース

理学療法士の先駆として、新たな道を拓く。サービス管理部サービス品質課 チーフスペシャリスト 波戸 真之介

学びを実践で活かすべく、ツクイへ

高校生の頃、高齢者に関わる仕事をしたいと思い、将来は介護の道に進みたいと考えたことがありました。しかし、進路について調べるうちに、理学療法士というリハビリテーションの専門職があることを知り、折角なら要介護状態の予防や、怪我をした後のリハビリテーションに関わることで、高齢者の方の生活の支えになりたいと考え、理学療法士となる決心をしました。

学部を卒業して理学療法士免許を取得後は、⼤学院まで進み、他社デイサービスや大学付属病院で勤務しながら地域理学療法を学びました。地域のなかでどのようにリハビリテーションを実践していくか、ということをテーマに研究をしていました。その頃に学んでいた理学療法士の先生から「ツクイという会社が理学療法士を募集しているよ」とご紹介いただいたのがツクイとの出会いです。⼤学院で研究を続ける道もありましたが、自分が学んできたことを実践として活かしてみたい。“地域”に根ざしたツクイならそれができるのはないかと直感しました。さらに、当時のツクイがこれから積極的に理学療法士を介護の現場に導入していくかを検討していた時期ということを知り、「チャンスだ!」と思いました。地域へのリハビリテーションの導入を1から関われるということに可能性を感じ、期待が高まりました。

効果の出るデイサービスを目指す!

入社当時にも、教育関連部署に理学療法士はすでにいましたが、現場に専門職が機能訓練を導入するための仕組みは確立されていませんでした。現場で機能訓練を実施する理学療法士は私たちが一期生となります。今ではツクイ内で理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・柔道整復師を合わせて約700人(2018年7⽉現在)が活躍していますが、自分が最初の1人だったと思うと感慨深いものがありますね。当時、理学療法士をデイサービスの現場に配属するのは会社としても初めての取り組みでしたから、私たちも⼿探りという感じでした。導入後は、すぐにお客様からの好感触を実感することができたと思います。当初は、高齢者の方をお預かりするだけのデイサービスではなく、“確実に効果の出る”デイサービスにしたい。その一念でした。
導入当初からサービスとして好評をいただいたこと、実際にお客様の歩⾏機能などに改善がみえはじめたことで、会社として理学療法士の積極採用に舵を切ることになりました。もちろん、すべてが順調だったわけではありません。現場には生活相談員、看護師、ケアクルー(介護職員)など、一人のお客さまに関わるスタッフが複数います。単に10分、20分運動して終わりではなく「機能訓練で歩けるようになったから、⽇常生活の中でも⾞椅子に頼らず、歩⾏を促すようサポートをお願いします。」というように、具体的に伝え、徹底しないと、担当する人によって対応が変わってしまう。徹底していたつもりでも、導入当初はお客様が混乱してしまうということもありました。全員が正しく機能訓練の意義を理解し、⾏動していく必要があると強く感じ、試⾏錯誤でしたが、確実に意図を伝え、対応について丁寧に指導することに⼒を注ぎました。

ツクイの機能訓練の質を担っている。

トータル3年ほど、現場で機能訓練の推進に関わり、関わった事業所で自分の後任となる機能訓練指導員を育成して、佐賀の事業所に異動しました。ツクイ全体での機能訓練指導員の積極採用が盛んになった頃です。この時期、ツクイでは受け入れる新しい職種が増えたがどう指導して良いか分からず、機能訓練指導員側もデイサービスでどう働くべきか、といった課題がありましたが、それぞれの営業所の業績自体もあがっていくという相乗効果も生まれました。そういう時期に⽴ち会えたことで、機能訓練が介護の現場で本当に必要とされているものだということが実感できました。
その後、⼤阪に拠点を移し、⻄⽇本全体の機能訓練を統括する⽴場となりました。各営業所に出向いては、適切なプログラムが成されているかを⽇々ウォッチし、アドバイスやサポートをする役割です。⻄⽇本全体の統括なので、常に各エリアの営業所を飛び回っていましたね。その傍で、OJTや研修プログラムの作成、各種書類の作成などもこなす忙しい毎⽇でした。
今年からは本社に配属となって、チーフスペシャリストという役職に就任しました。全国のどの営業所でも質の高い機能訓練を提供できるよう、マニュアルの改良、導入する機器や物品の⾒直し、法改正への対応など、およそ機能訓練に関わるすべての管理を⾏っています。ツクイの機能訓練の質を担保している部署で、さらにその責任者ですから身の引き締まる思いです。

“より多くの人の役に⽴ちたい“が原点。

私が理学療法士免許を取得してからも大学院へ進む道を選んだのは、一人の理学療法士として診られる患者さんの数は限られていても、研究でたとえば⼤きな発⾒や発明があれば、何万、何⼗万の人に貢献できる。そう考えたからでした。その思いは今も変わっていません。ツクイという介護の⼤きなフィールドで、何万人ものお客様に質の高い機能訓練を提供できている。そして⼤勢の方に実際に効果が表れている。⾞椅子に乗っていた方が、自らもう一度歩こうと前向きに努⼒されている。非常にやりがいを感じます。

そして今は、もっと多くの人の生活の質を向上するにはどうすればいいのか、と⽇々考えています。
ツクイの体力測定データなどを解析し、学会や論文で発表することには既に取り組んでいますが、現場のスタッフが自信を持って機能訓練提供をできるように科学的なデータを更に積み上げて、現場にフィードバックしていく必要があります。
そのためにも機能訓練専門の部署や研究室をつくれないものか?と構想中です。お客様のために限らず、これからの理学療法士のステップアップとして、ひとつの道しるべをつくりたい、と思っています。今の私の役職の上には、「エキスパート」という役職がありますが、経験を積んでそのポジションで活躍していきたいと考えています。私にはツクイの理学療法士の先駆者として、⽇本の介護の道を拓く使命があると思っています。まだまだ可能性を感じますし、実現の機会を与えてくれるのがツクイの魅⼒だと思います。

私のキャリアパス